教科書に出てくる何切る問題じゃなくて、ツイッターで見かけた一般の方の何切るにお答えします。
20代前半より麻雀店を経営し、10年以上、来る日も来る日も麻雀を見てきました
フリー麻雀士とスタッフ、協力者で監修しています。
麻雀とは、必ずしも正解があるものではありませんので、あくまでも当チャンネルの一つの考え方であるとご了承ください。
目次
今回のお題
出題者様の打牌に関して、皆様ならどう打っていたかをアンケートとして知りたいです。
南2局 南家 親から東の仕掛けが入っている状態での切り番です。
ドラ 6ピン
点棒は 東家 66400 南家 22400 西家 16100
皆さんの意見を参考に、記事を更新していきます。
状況補足
選択肢を知りたい人は下を参考にするんだ
まず、何を切るかの前に絶対的に大事なことは場の状況です。
この場合、トップ者との点棒状況がかなり開いていますが、オーラスは親で迎えることが出来ます。
- ツモって親被りで、点数を縮めてオーラスを迎える
- 西家に上ってもらってオーラスの親を迎える
理想的には、この位ですね。
西家にある程度点棒を持ってもらうほうがオーラスの動きは取りやすいので、②の選択肢も悪くはないです。
点棒状況の次に、局の進行状況を見ます。
- 親が鳴いている。
- 親がドラを切った。
それを受けてのプレイヤーの切り番です。
切り牌の選択肢
- 素直に『南』切り
- 『3ピン』切り
- 『6ピン』切り
- 『8ピン』切り
- 『2ソー』切り
①素直に『南』切り
おそらく、一番ベターな選択肢でしょう。
しかし、親の字牌鳴きに対して切りづらい、自身の手が良くないなどの理由で『南』を切りづらい事もありますので、他の選択肢も見ていきましょう。
②『3ピン』切り

メンツ手としては、3シャンテンなのでかなり悪いですね。
ただ、チートイツでは、2シャンテンなのに注目です。
仮に『南』を残して上がりを目指す場合、チートイツは有力な選択肢となりますので、無筋でトイツの『2ソー』に比べると良さそうですね。

この様なイーシャンテンなら、戦い易いですね。
③『6ピン』切り
ドラの『6ピン』ですが、この時点での完全現物はこれだけなので、降りる場合には最良の選択肢になります。
だけど、冷静に場を判断して、本当に完全に降りる方が良いかを見極めないといけないぞ。
④『8ピン』切り
『6ピン』の半カベで、『8ピン』切りですね。
ただ、親は『6ピン』切りでテンパイしたとしたら、最後までその周りを持っていたと予想することも出来ます。
⑥⑥⑦などの場合ですね。なので、切った人が作った半カベは残りを持っているから切った可能性があるので当てになりません。
ただ、この場合はツモ切っておりますので、どちらとも判断は付きません。
『8ピン』切りよりは『3ピン』切りの方が良さそうですね。
⑤『2ソー』切り
チートイツを除いた牌の効率で言うと、『3ピン』より良いですね。ただ、親にとって無筋なので、危険性やチートイツも考慮すると、やはり『3ピン』の方が良さそうです。
みかんちゃんねるの結論
素直に『南』切りで十分だと思いますが、実戦でのプレーヤーは他には分からないプレッシャーや雰囲気を感じ取っていることがあります。
そのような事から、『南』を使い切りながらも良い牌姿を維持するには、安全性や効率方的にも『3ピン』切りも渋い選択肢ですね。
出題者様の結果
実は出題者様は、『南』切りをして親に振り込んでしまったのです。
その時の状況がこちら

これに関して出題者様はこう呟いております
私が避けられた敗因はここかな。 上家がドラ6p切ってなければ、さすがにとめられるわけない南だけど。 ドラ切りで聴牌確率高くなったのと自手がそこまでよくないから、6p切りや南よりは通しやすい8p切りもあるのよね。点数状況も引き気味より。強い人は南切らないのかなー?
通常ならば『何切り』だけど、ドラまで切ってきた親に対して『南』切りは甘くなかったか !?
ということを振り返っておりますね。
当チャンネルの答えはこうなっております。
さらなる検証
出題者様の『南』切りは正解だった。という事で結論付けても良いのですが、出題者様はとても真剣にご自身の打牌を振り返っていますので
この状況で、『南』を止めることは出来なかったのか!?本当に他の牌より『南』が危険という情報は落ちていなかったか!?
という事を検証していきたいと思います。
追加情報で分かっていることは、『東』を切った後の手出しで『1ピン』が出たという事です。
まず、親の捨て牌で、マンズはただ単純に要らなかったしマンズが絡む役は無いという事が分かります。
次に、手出しで『9ピン』が出た後に、鳴いた後、手出しで『1ピン』が出ましたので、ピンズの『6ピン』を持っている可能性が高く、『67ピン』の可能性もあります。
『9ピン』よりは『1ピン』が必要だった事から読み取れる事は、比較的ピンズは下に寄っている可能性があります。
もしくは、『1~9ピン』の切り出しの間に、ソウズの切り出しが無いので、単純にピンズが全て要らない染め手の可能性もあります。
その後の『9ソウ』~『6ピン』ツモ切りですから5順目の字牌ポンテンの確率によりますね。4人打ちのデータだと、10%を切っています。(3人打ちの場合はもう少し高いはずなので検証が必要です)そして、字牌のポンテン後の待ちが字牌である相関関係はないはずなので、この手を読むとすれば
ポンテンしている可能性は高くないが、ピンズだと『2-5ピン』が本線、『ソーズ』はなんとも言えない・・・という様に、派手なようで、なんとも読みきれない捨て牌であるというのが本音です。
なので、結論は変わらず、『南』切りが本線で慎重にいくなら『3ピン』切りというところですね。
麻雀講座の目次
入門編
麻雀講座入門編~3~牌の組み合わせ方、上がり方を覚えましょう!
麻雀講座入門編~4~牌の組み合わせの名前を覚えよう(飛ばしても大丈夫です)
牌効率、定石、手筋をマスターしよう!
麻雀にも手筋がある。
そのような形を覚えておくことで、実戦での攻撃力アップに繋がります。


