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前回の講座では、7つの手筋を学びましたね。
当サイトでは、細かい形を丸暗記するのではなく、応用が効きやすい基本的な牌組の考え方を覚えていき、違う形が出てもパッと正着手を選べるように、簡単かつ重要な手筋を紹介していっております。
第一回講座(1~7)での重要な思考法
- 2度受け外し
- くっつきテンパイ
~⑧~中ぶくれ形を覚えましょう
麻雀の攻撃とは、両面でのテンパイをより多く作っていく勝負ともいえます。
なので、いかに与えられたチャンスを活かして両面を作っていけるかが重要です。
ここでは両面になりやすい形を見ていきましょう。
「中ぶくれ形」というのを覚えましょう。この形と用語も知らなければ闇雲に切り牌を選ぶことになりますが、知っておけば効率的な打牌選択が可能になります。
上記の問題で言えば、孤立した3ピンと中ぶくれ形のソウズであれば、3ピンを切って中ぶくれ形を残すのが正解です。
理由も見ていきましょう。
上の様に、中ぶくれ形は2つの両面に分ける事が出来ますね。
では、両面になる有効牌も見ていきましょう。
中ぶくれ形の方が2倍近い確率で両面待ちになりますね。
上級者は、この様な両面になりやすい形を使いこなせますで、テンパイも和了確率の高くなるのでまるで強運の持ち主の様に感じるかもしれません。
端っこの中ぶくれは要らない
中ぶくれと言っても、端っこの中ぶくれは非常に効率が悪いので、切ってしまって大丈夫です。孤立した中張牌を残しましょう。
麻雀の牌組は基本的に中に中に寄せていくと覚えておきましょう。
中ぶくれ系は頭が固定している時の理論
前回の講座でも、同じような選択肢でも雀頭が固定しているかどうかで切りが変わるとお伝えしましたね。中ぶくれ系も雀頭が固定している時に有効な形です。
上記の様な牌姿の時に「中ぶくれ形は大切だから・・・1ピン切りかな?」と思いますが、この様に頭が無い手牌では頭に成りやすい牌残しが正解です。
例えば1ピンを切ったケースを見てみましょうか。
この形でも頭がありませんね、これで両面に変化しやすい中ぶくれ形が変化して・・・
あれ・・・テンパイしませんね。
中ぶくれ形は、両面には変化しやすいけど、雀頭には変化しにくい!
4556の場合だと、5引きしか頭にならないので当然ですね。
なので、今回の様に頭が無いケースでは両面に変化しやすい牌組よりは頭になりやすい牌組を残します。
上記のケースでは34にひとつ飛ばしの牌1(6)が頭になりやすい形ですが、これは次の講座で説明していきますね!
~⑨~両面一個飛ばし形
上記の様な形があれば、2のピンズと2のソウズをどちらを切るべきでしょうか?
このケースでは、ソウズの形「245」に注目です、両面の一個飛ばし形は入り目が被っているので要らないケースが多いです。
上記のように「245」と持っている場合は、3という有効牌が被っているので、2が押し出されるケースが多くなります。
孤立牌の「2」の方が、無駄なく有効牌を使えますね。
「1」の数字を引いてきたケースも、やはり「1245」であれば、3の2度受けなので要らないですね。「12」の単独であれば、2度受けよりは有効です。
「356」の形は、結局「3456」で「3」が不要になるケースか「2356」で2度受け形になります。
「3」の方が無駄の無い効率で受けられますね。
少し実戦形で見ていきましょう
上記の形は、今回の両面ひとつ飛ばし形が要らないケースです。
西が雀頭で、ソウズの形がペンカンちゃんで弱いので、「3ソウ」が変化したら入れ替えたい局面ですね。
両面ひとつ飛ばしの形がいる場合
上記のケースでは、両面ひとつ飛ばしが要らないセオリーに従うと、2ピンを切ってしまいがちですが、これは頭が無い手であることに注目です。
頭がない場合は、「245」の形で置いておき、下の形にしておきます。
上の場合は、3ピン引きで下の形です
ピンズ「2345」の形が無ければ6-9ソウズ待ちしかありませんが、この形だと2-5ピンズ待ちにも出来ます。
次に下の形を見てください。
このケースでも、両面一個飛ばし形が要らない理論を盲信してしまうと2ピン切りですが、それだと頭が無い手で聴牌チャンスは薄いので、やはりここでもピンズ「2345」をノベタン形で頭にする必要があります。
もっともシャンテン数が遅い場合は、「2345」から、さらに「22345」の様な形で頭にするイメージも必要です。
ちなみに、このケースは一次牌効率では
7ソウ切り→5種17枚
3ソウ切り→5種16枚
2ピン切り→4種13枚
ですが、後のソウズの伸びにも期待して3ソウ切りが実戦的でしょう。
話を両面一個飛ばし形に戻しますと、どちらのケースも「雀頭が無いケース」であることが分かります。麻雀に置いて、雀頭を意識しだすと案外両面面子はあるのに雀頭が無いケースは多い事が分かります。
実は、今回の理論で
両面一個飛ばし形が必要なケースはかなりレアなのですが、その事自体よりも覚えてほしいのは、麻雀の手組み時には、雀頭が無いケースがかなり多く、その時は雀頭になりやすい形を置いておく必要があるという事です。
両面一個飛ばし形の他にも、普段は要らないけど雀頭が無いときにのみ有効な形はありますので、そちらも次回以降で見ていきます。
麻雀講座の目次
入門編
麻雀講座入門編~3~牌の組み合わせ方、上がり方を覚えましょう!
麻雀講座入門編~4~牌の組み合わせの名前を覚えよう(飛ばしても大丈夫です)
牌効率、定石、手筋をマスターしよう!
麻雀にも手筋がある。
そのような形を覚えておくことで、実戦での攻撃力アップに繋がります。