3人麻雀の牌の枚数
マンズ8枚
ピンズ(ソウズ)9×4=36枚
字牌7種7×4=28枚
合計108枚、除夜の鐘と同じ枚数と覚えておきましょう
一つの牌を持ってくる枚数
特定の牌を持ってくる確率は108分の1なので0・92% 約1%ですね
そして同じ牌が4枚あるので、一つの牌を持ってくる確率は3.7%
両面をツモる確率
待ち牌が8枚あると、一回のツモで7.36%
計算上は14回のツモで確率は100%を越えますので、3人打ちに置いて8枚残りの上がれる確率がいかに高いかが分かります。
麻雀の手の判断基準
麻雀の手牌は「打点」「早さ」「待ち」の3点によって判別します。
これを「3種の判断基準」や「手の判断基準」と名付けます。
このうちの2種を備えていれば優秀な手と言えます。
常にこの視線で自分の手を判断し、点数状況と照らし合わせ、押し引きを考えましょう。
序盤、中盤、終盤の考え方
捨て牌は6枚ごとに並べますね
1列目(1枚~6枚)=序盤
2列目(7枚~12枚)=中盤
3列目(13枚~最後)=終盤
厳密に何かのラインがあるわけではないので、ポンされていて少ないなども考慮しません、視覚的に1列目2列目3列目で判断します。
門前か鳴きに関して
上がった時の門前率
65%の上がりが門前となっています。
平均的な副露率
25%なので、それを基準に自分が鳴き麻雀かどうかが分かります。
上がりに関して
平均打点
ロン上がり時に親で12,000点ほど、子で8,000点ほどなっておりますので、3人打ちでは放銃したら満貫ほどの点数を取られるという認識ですね。
また上がり時に満貫以上の割合は、ロンの場合55%ほど。ツモの場合は70%程なので、かなり高いですね。しかしツモ損有りのケースだと、ツモられた時の失点が少ないので、満貫以上率は高くても失点は少ないです。
何もしない時の失点と自分の手が安い時
麻雀では、自分が上がれない時はありますよね、3人打ちの流局率は15%なので、自分が上がらない=ほぼ人が上がります。
だいたい平均して自分が上がらない場合、平均して3000点ほどの失点になります。
つまり、自分の手が1,000点であっても上がることによって失点するはずだった3,000点を回避出来ますので、実際の価値はもっと高いことになります。
更には、自分の手が安い=人にドラが寄っているので、平均失点より多くの点数を取られるはずだった事は明白ですね、なのでポンテンの安い仕掛けでも早ければ積極的に上がりたいですね。
フリテンリーチに関して
3人打ちだと、フリテンになるケースも多いですね、しかしフリテン待ちは非常に弱いと考えて良いです。
両面であっても、愚形よりも上がり率の低い、弱い手組みといえます。
なので、フリテンでもテンパイしているからと言って、人のリーチに対して向かっていかないようにしましょう。
ただ3面待ち以上の場合はフリテンでもかなり強くなりますので、その場合は積極的に攻めましょう。
リーチするかしないかの分岐点
リーチするかしないかは、3種の判断基準や、役があるかないか、場の状況によっても決まりますが、大まかに以下のとおりです。
打点判断
満貫以上あればヤミテンも検討、それ以下はリーチ寄り
何故かと言うと、安い手ほど役数が少ないので、リーチによる役の加点効果が高いです。
8役あるものに+1役足すより、1役の手に1役を足すほうが劇的ですね。
満貫以下は、1役あがると打点は倍になりますが、満貫以降は2役で打点が1.5倍です。
待ち判断
両面以上は基本的にリーチで良いです。役がない場合はなおさらリーチ、役があってもリーチで良いですが、総じて役がある場合はリーチはどちらでも良いです。
シャボでも、19字牌待ちが絡んでいるケースはリーチします。
カンちゃんはカン2(8)ならまずは何枚切れているかを見ます、1枚切れならリーチ有効ですが、2枚切れはリーチしません。
カン3(7)なら、1枚でも切られていればリーチしませんが、0枚切れでその他の状況により考慮します。
カン4、5、6は、多くの場合手替わりを待ちます。
ペンちゃんは、手替わりしにくいのでリーチも考慮しますが、どちらかと言うとその他の基準で考えます。
どのケースも捨て牌のスジになっているケースはリーチよりになります。
早さ
早いテンパイほど価値は高いので、早ければ早いほどリーチします。
待ちは悪いけど、ツモれる回数は多いからリーチする様な感覚です。
愚形の場合は、序盤ならリーチ、それ以降は控えるくらいです。
以上、3つの要素で主に判断します、だいたいこのうちの二つを満たしていればリーチすると良いでしょう。
役によって判断
上記の3つの判断材料によって決めますが、役がない場合は、リーチする可能性を高めます。何故ならば、単純計算で上がれる牌は1巡で人が捨てるのを合わせると3枚やってきますね。役無しヤミテンの場合は、役ありやリーチに対して(超単純計算ですが)上がれる確率が3分の1になりますから、役無しテンパイの価値は役有りテンパイよりもかなり低くなります。
逆に、役がある場合は、上記の3つの判断基準で迷ったとしても、リーチしてもしないでもどちらでも良いです。
ペンちゃんだけど、役あるし、このまま置いておこう。
両面だけど、当たれるから、どっちでもいいや。
くらいの感覚で大丈夫です。
字牌待ちの考え方
字牌待ちは上がりやすい優秀な待ちと考えます。
特に字牌処理が終わっていない序盤での字牌待ちテンパイは高確率で上がれます。リーチしていても安牌が無くなって出ることもなるので、積極的にリーチです。
リーチすることによって、関係ない無筋を止めてくれる効果もあります。
字牌待ちか両面で迷ったら
序盤でこの様なケースはよくあります
「223発発」で2を切って1-4にするか3を切って2と発のシャボにするか・・・
このケースでは、2も発も上がりやすいのでシャボも有力ですが、結局、字牌は重ねられて出てこずに1-4ソウを持ってきて放銃というパターンもあり、メンタルに響くので両面が無難かもしれません。
両面待ちが何枚切られているかによっても判断しましょう。「334発発」などで、2-5が4枚切られている場合は、同じ枚数なら上がりやすい字牌絡みが優秀です。
なお、字牌待ちは初牌より1枚切れの方が上がりやすいので、字牌が切られているはネガティブ材料にはなりません。
個人的にはリャンメン待ちの枚数で決めます。
両面残り枚数「7~8枚」→両面待ち
両面残り枚数「6枚」→考慮する
両面残り枚数「5枚以下」→主に字シャボ選択
地獄待ちは!?
中盤以降は、1枚切れの字牌より地獄待ちの方が上がり率は優秀ですが、地獄待ちはそもそも少ない枚数の牌を持って来ないといけない条件がありますし、地獄待ちはその他の牌(待ちに出来た)を持ってきて放銃するリスクもあります。(字と字の選択だとレアケースですが・・・次巡以降に述べたんなどに変化することもあるので)
逆に、地獄待ちに出来たはずの牌を再度持ってきても振り込む事はないので、難しい判断です。
それと、仲間内やフリー雀荘などでは地獄待ちを多用していると嫌われるので、それも考えものです。
防御の技術
上記までは、攻撃のデータ技術を紹介してきました。
個人的には麻雀は攻撃>防御で良いと考えています。
攻撃力で上回っていれば、防御力を発動させる前に勝ちきれるからです。
また、自分の手牌は全部見えていますので、それは絶対的な物ですが、人の手牌を見ることは出来ませんので待牌読みはどこまでいっても不確実です。
例えばこんな経験はありませんか?
「この牌は危険そう、だけど当たったとしても勝負だ!!」とか
「こんな牌は当たらないだろうけど、まぁ、現物切っとけ」など
当たりそうだけど切ったり、通りそうだけど切らないと言うことばかりです、何故そうなるのか?
それは、自分の手によって判断しているのですね、結局当たりそうとか通りそうとか読んでいても最終的には自分の手によって判断しています。
結局は見ている自分の手(つまり攻撃力の項目)が大事なのですね。
しかし、防御においても見えている絶対的な事が4つあります。
それは
- 抜きドラ
- リーチしている
- 場の状況
- 現物
見えていない人の手牌を考えることより、見えている状況を頼りに判断しましょう。
抜きドラの枚数は絶対見る
抜きドラは、1枚あると親なら平均して3,000点打点がアップし、子でも2,000点打点がアップします。
親が抜きドラ2枚あったら、要警戒。親が抜きドラ3枚あったらはじめから下りる。くらいの判断材料になります。
反対に抜きドラの無い子はあまり警戒しなくていいですね。
3人打ちは特にドラがあるかないかの勝負なので、ウェイトの大きい抜きドラのチェックは必須です。
リーチ
振り込むという事は非常に損だと覚えておかなければなりません。
例えば、親に満貫をツモられた場合(ツモ損ありで)親が8,000点増えて、子は4,000点減ります、点差は12,000点変化しますね。
親への満貫直撃の場合、親が12,000増えて、子は12,000点減りますので、点差は24,000点変化します。
また、こういう考え方も出来ます、子供の満貫はツモられて2,000点ですね、下りて耐え続けて4回上がられて(例えばです)8,000点ですね、なのに1回振り込んだら8,000点です、なんなら4回満貫振り込んだら32,000点です。
振り込むのは損でしか無いです。
麻雀において、テンパイしていることを教えてくれる唯一絶対的な役がリーチです。
その相手に対してテンパイしていない状況で立ち向かうのは無謀でしかありません。
リーチに対して、自分がテンパイしていなければ、原則オリです。
自分が先にテンパイしている場合は、そのまま勝負してOK。
現物きりでテンパイするのもOK!
危険牌勝負でテンパイの場合は考慮する、というイメージです。
リーチ時に1枚切ったら好形のイーシャンテンというケースはありますが、親の跳満が見えているから勝負は危険です。結局はリャンシャンテンなので、テンパイしている相手に2枚勝負は絶望的です。
もちろん、現物切でテンパイに向かえる時は向かっていきます。結果、ノー勝負で追いついた場合もOKです。
先にテンパイしていたと言っても、リーチが入った時点で追いつかれているのだから勝負にいってOKは違和感があるかもしれませんが・・・自分が勝負にいってリーチ宣言牌が通った時もすでにフラットな状態で、それどころか自身は勝負手なら有利に感じます。
が、それはこの一局だけ、フラットな状態になった部分を見ているからそう思うのです。
麻雀とは回数を重ねて少しづつ優位性を保っていくゲームなので、「危険牌を通して追いついて上がった」ケースに至ったケースは気持ちいいですが、100半荘~繰り返すと、そこに至るまでに振り込んでいるケースが多いのは明白です。
なので、その時だけ見ると追いかけられて負けたかもしれませんが、実はそれまでに上がっているはずのケースが隠れていますので、やはり先にテンパイしているのは有利なのです。
場の状況
これは、見えている状況のみを判断します、それには自分の手牌も含みます。
重要なのは自分が親かどうか。
麻雀では、ツモられてもあまり点差は開きませんが、直撃は大きく点差が変わります。
親への直撃は、その半荘に致命的な影響を与えます。
自分が親の場合は、親に振り込む事が無いですし(当たり前ですが・・・)そのチャンスがあるのである程度勝負にいけますが、自分が子の場合は逆に親に振り込むリスクがあるので親には警戒しなければなりません。
まずは自分が親かどうか、誰が親かを基準に押し引きは組み立てます。
東場か南場か、点棒があるかないか
比較的フラットで、南場の親で取り返しも効く東場は、自由に上がりにいっても良いですが、南場では、点棒が変化していますし、最後の親番が回ってきます。
中級卓くらいでは見かけるのが、点数が6万点も越えているのに親のリーチに勝負しているケースがありますが、点棒を持っている時はオリておけば状況はさほど悪くなりませんので、防御重視です。
状況に状況によっては、子供には振り込むことによって、場が進みますので、わざと振り込むまでは無くても子供には振ってもいいか。くらいの状況もあります。
トップ目は局さえ進めばトップが確定し、親番が無くなって点棒がない人は逆転のチャンスが無くなります。
現物
待牌読みは、クールに見えますが、どこまでいっても妄想の域を出ません。大事なのは見えている確実な物です。それが現物です。
下りる時はきっちりと現物を切っておりましょう。
完全にオリている時は、リーチしていない方からのリーチも予測して、リーチ者のみの現物を先に切っていきたいですね。
鳴きへの対応
リーチはテンパイしていることが分かるので対応しやすいですが、鳴きは分かりにくいですね。
鳴きに関しては、操作するのは人間なので手合によって警戒度はだいぶ変わると言えます。
上級卓の場合
上級者卓の場合は、無謀な鳴きをしないので2副露時にかなりの確率でテンパイしていると考えても良いです。
2副露時にテンパイしているということは3副露になる前に上がるので、3副露になることはあまりありませんが、もしも3副露はリーチと同じと考えても良いでしょう。
もう少し詳しく序中盤で考えると、当然ながら、順目が進むほどテンパイする確率は高くなりますが、1副露の場合は、序盤だと5回に一回ほどテンパイしています。
序盤の2副露だと4回に一回ほどのテンパイなので、序盤に関しては鳴きに関してはあまり気にしなくても良いかもしれません。打点が高い情報があれば別ですが・・・
中盤戦では、2副露はかなりテンパイしていて4回に3回はテンパイしています。
1副露では、2回に1回強のテンパイなので、門前のヤミテンに刺さるような物と思ってあまり気にしない方が良いかもしれません。
鳴きに関して言えることは、あくまでもテンパイしているかもしれないと言う点です。どの順目でも確実にテンパイしているリーチとは大きな違いがありますので、鳴きに対して下りるということは、下りる必要もないのに下りて自分のチャンスを逃して失点することにもなりかねません。
中盤の2副露でも4回に3回ほどのテンパイなので、100%テンパイしているリーチとは大きな違いなので、リーチに比べると、鳴きに対しては、ある程度にいっても良いですね。
中級~初級卓の場合
上記のデータは、上級卓のデータなので、初級卓には当てはまりません、初級卓では序盤から3副露も見かけますし、そのまま流局してノーテンのケースもあります。また、いわゆる無理トイトイに持っていっているケースも多く、鳴いているけど手は遅いケースもあります。
なので、初級卓のうちは、警戒する人ほど下りなくてもいいのに下りてしまう、ケースが多いようです。当然、鳴きは早く、川は荒れるので見た感じ、かなり恐怖ですが、時折大きな手が成就していたら諦めるくらいで基本的には気にしないのが良いです。
役牌や役牌ドラはいつ切るか?
例えば、4人打ちの場合、ダブ東やドラ字牌は人が重ねる前に切っておけ、がセオリーとされています。
3人打ちの場合、1巡目にドラを切っても10回に1回鳴かれますが、かなり少ないと言っても良いでしょう。おおよそ中盤の9巡だと4回に1回鳴かれるに上がります。
しかし、自分が重ねる可能性も、1順につき2.8%ありますので、9巡までの8巡持っていたら4~5回に1回位は自分で重ねる事になります・・・
どっちもどっちなので、自分の牌の手組みによって検討すれば良いでしょう。
わざわざマンズなどをおいて、ドラを先切りする必要はなさそうです。
自分が子供のダブ東などは、やはり早めに切った方が良さそうです。
ただ、中旬以降は字牌ドラは当たる確率が上がるので、切るならば中盤に差し掛かる前、序盤の終わりくらいに処理するのが良いでしょう。
鳴かれたらどうするか?ということもありますが、これは切って鳴かれたら考えたら良いです。序盤で切れば鳴かれる確率は5回に1回なので、あまり鳴かれないのに先回りして考えるのは無駄です。逆に、鳴かれない事を前提に考えたほうが効率的です。
鳴かれなくて予定通り、鳴かれたら下り気味に打つ感じです。
麻雀講座の目次
入門編
麻雀講座入門編~3~牌の組み合わせ方、上がり方を覚えましょう!
麻雀講座入門編~4~牌の組み合わせの名前を覚えよう(飛ばしても大丈夫です)
牌効率、定石、手筋をマスターしよう!
麻雀にも手筋がある。
そのような形を覚えておくことで、実戦での攻撃力アップに繋がります。