このページは、You Tubeに動画投稿したものの、テキスト保存版です。
記事としては、見やすい構成にはなっていませんので、ご了承ください。
本文テキスト
こんばんは。
今日は、麻雀と確率統計総論その2をお送りします
身近な確率統計を見ていきましょう
一見、麻雀には直結しないようですが、重要な考え方を身につけるためには必要です。
降水確率は一番目にする確率かもしれません。
これは、データに基づいた数理的確率に思えますが、じつは統計的確率です。
温度、湿度、気圧、風力のデータを基に、過去60年間で似たような大気の状況の時にどれほどの頻度で雨が降ったかを算出しています。
降水確率50%といえば、けっこう降るイメージがあるかもしれませんが、実際にはそういう天気の日が100回あり、50回、雨が降ったってところです。
なので、降水確率50%は【雨が降るか降らないか分からない】ってとこなのですね。
次に視聴率をみましょう。
これは標本調査と言って、一部の人を抽出することで求めています。
例えば関東地方では600世帯のモニターを取っています。
「え!?すくな!!」
て思いますよね。
しかし、実際には600のモニターで信頼度95%のデータが推計できます。
なので、視聴率20%が実際に10%や30%まで乖離することはなく、だいたい16.8%から23.2%の範囲に収まると言うことですね。
ビデオリサーチ社のホームページにて、視聴率の求め方がありますのでご参考にしてください。
世論調査で求められる内閣支持率も同じく標本調査で、その精度は95%以上とされていますので、実際50%を切ったとか切っていないとかは誤差の範囲内なので細かく気にするほどの数字ではありません。
この誤差は麻雀の上振れ、下振れと似ていますね。
仮に100の実力を持つ人でも、80くらいの成績に落ち着くこともあれば120の成績を叩き出すこともあります。
宝くじの当たる確率
これはルールにもよりますが、おおよそ一億円の当選率が2000万分の1、つまり0.000005%です。
だいたい落雷に合う確率と同じだそうです。
交通事故に合う確率は国土交通省によると、1万分の1なので。有名な話しですが、宝くじを買いに行くと当たる確率より交通事故に合う確率の方がはるかに高いのです。
ついでに、隕石に合う確率は1億分の1なので、それよりは宝くじが当たる確率の方が高いようです。
さらにギャンブル好きの科学者たちは、何度か宝くじを攻略しています。
マサチューセッツ工科大学の学生は、ベッティングシンジケートを結成し、後に法人化しました。
その手法を日本風に例えると、キャリーオーバーによって、獲得金額が高まると全ての番号を買い占めれば必ず期待値がプラスになる地点を特定していたのです。
また、ジョーン・ギンザーと言う統計学の博士号を持つ女性は、スクラッチカード宝くじで4回も大当たりを獲得し、合計2040万ドルを獲得したと言います。
日本円では23億円ほどになります。その手法などは分かっていませんが、偶然とは言い難いですね。
そんな科学者たちが、本気で麻雀を丸裸にするとどうなるのでしょうか?
それに関しては、また後に考察していきます。
離婚率、日本では3組に1組が離婚している問題
この話も一度は聞いたことがあるでしょう。
平成27年度の厚生労働省の調査によると、離婚件数は22万件で婚姻件数は63万件でした。
とされ、一時期「3組に1組も離婚するのか!!」と騒がれておりましたが、実は、このデータは冷静に見る必要があり、今年離婚した夫婦は、今年結婚した訳じゃないと言うことを忘れ去っています。
今年63万組が結婚しましたけど、その中の21万組が離婚したわけではないですね。
今年離婚したのが何年に結婚した夫婦なのかは分かりませんが、それは昭和53年かもしれませんし、平成3年かもしれません。昭和40年代などは100万組くらいのかたが結婚していますので、【ぼすうがぜんぜん違う】ので当てにならないということになります。
この様な数字のマジックは、商品の宣伝などでも多く用いられており、数字だから説得力はあるし、解釈の違いなので嘘ではないと言う事です。
麻雀においての理論も、何が本当で何がまやかしなのか精査する必要があります。
生命保険
こちらもシュールな話ですが、これは確率統計によって掛け金は決められています。
掛け金というくらいですから、じつは保険はほとんどギャンブルと同じ仕組みです。
宝くじは、幸運な人が勝ちですが、生命保険は、自身が亡くなれば勝ちという賭けになります。
保険の起源は、大航海時代の船乗りの間であると言われ、航海に出て、自分が戻って来られなかったら保険金が家族に支払われ、勝ちと言う仕組みでした。
自分が無事であれば、保険金は戻ってこないので、賭けとしては負けている訳です。
さて、色々な確率統計を見ていきましたが、正確無比であるような確率統計も案外曖昧だと言うことが分かります。
重要な指標であってもその調子なので、麻雀が確率統計通りにいかずに理不尽で不条理であることが当然であることにも納得です。
確率とは、そのとおりにいくことの方が稀で、確率とは規則通りにいかないのが正しいと言う思考を身に着けておけば、麻雀における様々な事象も冷静に受け止める事が出来ます。麻雀で勝ち組になるためにはこの思考法はとても大切です。
とは言いましても、それだと確率統計を麻雀に用いることは意味の無いことに思えてくるので、実際にどの様にすれば確率統計は活きてくるのかを次回は見ていきましょう。
麻雀講座の目次
入門編
麻雀講座入門編~3~牌の組み合わせ方、上がり方を覚えましょう!
麻雀講座入門編~4~牌の組み合わせの名前を覚えよう(飛ばしても大丈夫です)
牌効率、定石、手筋をマスターしよう!
麻雀にも手筋がある。
そのような形を覚えておくことで、実戦での攻撃力アップに繋がります。